厚さ1ミリ、折り曲げ可能!次世代の太陽電池「ペロブスカイト」

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ペロブスカイト太陽電池は、現代の太陽電池技術の中で非常に興味深く、高い性能を持つ太陽電池の一種です。ペロブスカイト(Perovskite)とは、特定の結晶構造を持つ鉱物から名付けられた用語で、この結晶構造をもつ材料を用いて太陽電池を作成したものがペロブスカイト太陽電池です。

ペロブスカイト太陽電池は、2009年に初めて報告されて以来、劇的な進展を遂げてきました。これらの太陽電池は、従来のシリコン太陽電池に比べて、以下のような利点があります:

  1. 高い効率:ペロブスカイト太陽電池は、太陽光を電力に変換する効率が非常に高いとされています。初期の報告から効率が急激に向上し、商業化が進められています。

  2. 低コスト:製造プロセスが比較的単純で、材料も比較的安価で入手可能です。これにより、シリコン太陽電池に比べて製造コストを削減する可能性があります。

  3. 軽量で柔軟性がある:ペロブスカイト太陽電池は、薄くて軽量で柔軟性があります。これにより、様々な形状や用途に適応できる可能性があります。

  4. 製造の柔軟性:ペロブスカイト太陽電池は、インクジェット印刷やロール・トゥ・ロール製造など、様々な製造技術に適応できるため、製造プロセスの柔軟性があります。

ただし、ペロブスカイト太陽電池はまだ商業化の段階であり、一部の課題も残っています。特に耐久性や安定性の向上が求められています。太陽電池の長期的な安定性を確保し、商業化に向けてより多くの研究と開発が進められています。将来的には、ペロブスカイト太陽電池がより普及して、再生可能エネルギーの重要な選択肢となる可能性があります。

海洋温度差発電 実用化?

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海洋温度差発電は、地球上の海洋の温度差を利用して電力を生み出す技術です。一般的に、海水の温度差を利用する方法として、海洋深層水と海面水の温度差を活用する「オーシャン・サーマル・エナジー・コンバージョン(OTEC)」という方法が知られています。以下に、海洋温度差発電のメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット:

再生可能エネルギー源:海洋温度差発電は太陽エネルギーや潮汐といった自然の力を利用する再生可能エネルギー源です。そのため、温室効果ガスの排出量を削減し、地球温暖化対策に貢献することが期待されています。

定常的な電力供給:海洋温度差発電は、海洋の温度差が存在する限り、一定の電力を供給できるという特徴があります。つまり、太陽や風のような気候に左右されず、安定した電力供給が可能です。

高エネルギー密度:海洋の温度差は非常に大きなエネルギーを持っています。そのため、比較的小規模な施設でも多くの電力を生成できる可能性があります。

デメリット:

環境への影響:OTECシステムは海水の循環に影響を与えることがあります。深層水を取り出すと、海底の生態系に影響を及ぼす可能性があります。また、排出される海面水の温度変化によって、周辺海域の生態系にも影響を及ぼす可能性があります。

技術的な課題:海洋温度差発電は複雑な技術を要するため、開発・運用に高度な技術力とコストが必要です。特に海洋深層水を取り出す際の耐久性や効率性の向上が課題とされています。

場所の限定:海洋温度差発電は、適切な地理的条件が必要です。例えば、温暖な海域と寒冷な海域が近接している場所でなければ、十分な温度差を得ることができません。

経済的課題:現在の技術レベルでは、海洋温度差発電の導入には高いコストがかかります。このため、他の再生可能エネルギー源と比べて競争力に欠けることがあります。

海洋温度差発電は非常に興味深い技術であり、持続可能なエネルギー未来への一部として潜在的な利点を持っていますが、現在は技術的・経済的な課題に取り組む必要があります。

 

ケタ違いの処理速度 量子コンピューター

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量子コンピューターに万能のイメージを持つ人もいるかと思いますが得手不得手がはっきりとしたタイプのコンピューターです。

量子コンピューターは、従来の古典的なコンピューターとは異なるアーキテクチャを持つコンピューターです。彼らの得意な点としては、特定の問題に対して古典的なコンピューターよりも高速に解決する可能性があります。特に、量子コンピューターは素因数分解最適化問題の解決、および量子シミュレーションなどの特定のアルゴリズムに優れた性能を発揮することが期待されています。

一方、量子コンピューターにはいくつかの課題や制約もあります。例えば、量子ビット量子コンピューターの基本的な情報の単位)の安定性を維持することが非常に難しく、ノイズに対して敏感であることが挙げられます。また、現在の技術レベルでは、量子コンピューターは一部の特定の問題にしか適していない場合もあります。

 

性能5万倍!ダイヤモンド半導体は日本が開発する「次世代半導体」

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ダイヤモンド半導体は、ダイヤモンドを用いた新しい種類の半導体素材です。従来のシリコン半導体と比較して、ダイヤモンド半導体にはいくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット:

  1. 高い熱伝導率: ダイヤモンドは非常に高い熱伝導率を持っています。これにより、ダイヤモンド半導体は高い電力密度で動作する場合でも、熱を効率的に取り除くことができます。これは高出力の電子デバイスにとって重要な特性です。

  2. 高い電子移動度: ダイヤモンド半導体は高い電子移動度を持ちます。これは電子が素早く移動できることを意味し、高速な電子デバイスの開発に適しています。高い移動度は高周波・高速アプリケーションでの性能向上に寄与します。

  3. 高い耐電圧: ダイヤモンド半導体は優れた耐電圧特性を持っています。高い耐電圧は、高電圧アプリケーションにおいて信頼性を向上させる重要な要素です。

  4. 化学的安定性: ダイヤモンドは化学的に非常に安定しています。これにより、環境や高温などの厳しい条件下での利用が可能になります。

デメリット:

  1. 製造コスト: ダイヤモンドは希少な素材であり、従来のシリコンと比較して製造コストが高いです。現在は高価な材料として扱われているため、大規模な普及が進むにはコスト面の課題があります。

  2. 製造技術の課題: ダイヤモンド半導体の製造技術は、シリコンと比較して未熟な段階にあります。ダイヤモンドを均一に成長させる技術や高品質なダイヤモンドの合成方法に関する研究が進行中です。

  3. バンドギャップの調整: ダイヤモンドのバンドギャップ(エネルギーバンド間のエネルギーギャップ)は広すぎるため、一部のアプリケーションには調整が必要です。特定の電子デバイスに適したバンドギャップを実現するために研究が行われています。

動画で言われている通りあと数年で実用化できるといいですね。

「記憶の苦しみをなくす」日本発の“記憶”アプリ

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Googleの元エンジニアが開発したアプリです。

効率的に学習できるような工夫がされているようです。

塾などで導入されているということです。

ストレスがたまる、長期記憶になりにくいなどの指摘もあります。

 

トヨタ 「全固体電池」2027年にもEVで実用化へ

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トヨタ自動車は次世代の車に向けた新たな 技術を公開しリチウム電池に代わる全固体電池を2027年にも EV電気自動車で実用化を目指すと明らか にしました。

 

全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べていくつかの長所と短所があります。

長所(Advantages):

  1. 高い安全性: 全固体電池は、液体電解質を含まないため、火災や爆発のリスクが低くなります。これは、特に高温や物理的なダメージに対して耐性があるとされています。
  2. 高エネルギー密度: 全固体電池は、従来のリチウムイオン電池よりも高いエネルギー密度を持つことが期待されています。そのため、同じサイズの電池でもより多くのエネルギーを蓄えることができます。
  3. 長い寿命: 全固体電池は、サイクル寿命が従来の電池よりも長いと考えられています。充放電を繰り返す際に劣化しにくいとされています。
  4. 環境への影響の低減: 全固体電池は、液体電解質を使用していないため、有害な物質のリークや廃棄物の生成を軽減できる可能性があります。

短所(Disadvantages):

  1. 高コスト: 全固体電池の製造技術はまだ新しいため、従来のリチウムイオン電池に比べて製造コストが高い場合があります。しかし、技術の進化によりコストが下がる可能性があります。
  2. 低いイオン伝導性: 全固体電池は、液体電解質を使わないためにイオン伝導性が低くなりがちです。これは高いエネルギー密度を実現する際の課題であり、十分な高速充放電を実現するのが難しいことがあります。
  3. 技術の未熟さ: 全固体電池技術はまだ研究段階や試験段階にあり、実用的な大規模製品としての商業化には時間がかかる可能性があります。そのため、市場で広く普及している従来の電池と比較して、信頼性が未知数となる可能性があります。

今回、トヨタが「2027年にもEVで実用化」を表明したことは、なんらかの欠点を克服する見込みができたのでしょう。実際の実用化はもっと伸びると思いますが是非とも実現してほしいものです。

 

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容量1.8倍/伝導率最大3.8倍で世界最高性能の全固体電池開発

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東京工業大学などの研究グループがAIを使って全固体電池の性能を大幅にアップしました。正極の電極面積あたりの容量がこれまでの1.8倍、リチウムイオンの伝導率が最大で3.8倍となり、いずれも世界最高性能を達成しました。

 

固体電解質は、液体電解質電池と競合できるように開発されていますが、電極との良好な接触を確保することにはまだ課題があります。そのため、実際に使用できる電極の厚さが制限されています。Liらは、高エントロピー材料の原理を応用して、追加要素を部分的に置換することで既存の電解質の性質を改善しました。著者らは、固体電池アプリケーションに必要な高いイオン伝導性を提供するカソード構造にその材料を組み込むことを実証しています。—MSL

要約 現行のリチウムイオン電池の性能とバッテリー構成の限界を拡大し、液体電解質を置き換えるだけの高いリチウムイオン伝導性を持つ固体電解質を生産するための設計ルールはまだ確立されていません。高エントロピー材料の特性を活用して、既知のリチウム超イオン伝導体の組成複雑性を増加させることで、イオン移動の障壁を取り除きながら超イオン伝導のための構造フレームワークを維持することで、高いイオン伝導性を持つ固体電解質を設計しました。合成された組成複雑性のある相は、改良されたイオン伝導性を示しました。この高い伝導性の固体電解質により、室温で厚いリチウムイオン電池カソードの充放電が可能となり、従来のバッテリー構成を変える可能性があります。

 

※引用元 ●論文:Science(2023) Yuxiang Li, et al. A lithium superionic conductor for millimeter-thick battery electrode https://www.science.org/doi/10.1126/science.add7138